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保育士不足が嘆かれている現代では、保育士の求人数そのものは充分にあります。しかし、条件のよい職場に転職するためには、資格取得などを通してスキルアップすることが必要となります。今回は、保育士の転職について、スキルアップが必要な理由や求められるスキル、おすすめの資格などを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS
保育士も成長戦略が必要な時代
保育士として成長することで、子どもたちによい影響が与えられるのはもちろん、自身のスキルアップにつながれば転職時にも有利に働きます。
最近では保育士にも成長戦略が求められており、教育に対する学ぶ姿勢や取り組み方なども重視されるようになりました。以下では、保育士としてのスキルアップがなぜ重要であるのかを詳しく解説します。
キャリアアップや収入アップに直結する
日本では保育士の収入が低いことが大きな問題となっており、今後は国を挙げて待遇改善へと取り組むことが決定しています。
その一環として、一定のキャリアアップに向けた取り組みをした保育士を対象に収入を増やすという施策が取り入れられており、自身のスキルを磨くことが必須ともいえる時代となりました。
転職に役立つ
保育士の有効求人数は年々増加しており、保育士の働く場所自体は数多くあります。しかし「労働環境のよい職場で働きたい」「労働条件や待遇のよさは譲れない」といった考えが浸透していることにより、好待遇な保育園や幼稚園であるほど競争率は高くなる傾向です。
「この人と一緒に働きたい」と感じてもらうためには、保育への積極的な姿勢を見せることが不可欠です。研修参加や資格取得は、保育士としての高い知識・スキルを備えているという事実だけでなく、スキルアップへの意欲を示すのにも有効となるでしょう。
自身の活動範囲や選択肢が増える
とくに保育士としての勤務歴が短い場合には、まだ幼児クラスを担当したことがなかったり、発達障害を持つ子どもを受け持ったことがなかったりするケースも少なくありません。
保育士として足りない部分・経験を積むべき分野を研修参加などによって補うことで、今後の活動範囲や選択肢をぐっと広げられます。
保育士の転職成功には新たなスキルが必要!求められる能力とは?
保育士としての転職を成功させるには、保育士に求められるスキルを備えておくことが重要です。保育士に求められるスキルには、以下の例が挙げられます。
保育に関する専門知識・実技能力
保育士として活躍するには、子どもの心身の成長・発達に関する知識や適切な接し方・声かけなどの知識が不可欠です。さらに、年齢発達に合わせた遊びや制作の提案、ピアノ伴奏などの実技能力も求められます。
日本の文化に関する知識
保育園や幼稚園では、日本の伝統行事をテーマにした活動や制作を数多く行います。活動の際は行事の意味や由来なども紹介しながら進めるため、日本の文化や伝統行事に関する知識を備えておきましょう。
小児医療に関する知識
子どものケガや病気に対応できるよう、小児医療に関する知識も必要です。とくに子どもたちの中で流行しやすい感染症などは押さえておきましょう。
安全管理能力
地震・火災発生時に対応できる安全管理能力は、保育士として不可欠のスキルです。災害発生時だけでなく、日々の保育時間でも子どもたちの安全を充分に守ることが重要となります。
事務処理能力
事務処理能力とは、文書作成、会計処理、資料作成、データ入力、電話応対、来客対応などの業務を効率的に行う能力です。保育士は、これらの業務を日々の保育活動の中で行う必要があります。
そのため、事務処理能力がなければ、保育活動に支障をきたす可能性があります。
近年は、保育園でもパソコンが使われるようになっています。そのため、保育士は、パソコンの操作スキルも必要です。パソコンの操作スキルがあれば、事務処理能力を向上させることができます。また、資料作成などにも役立ってくるといえます。
保育士の転職にはスキルアップが絶対条件!役立つ研修や資格は?
保育士の転職に役立つ資格は、運動保育士や絵本保育士、チャイルドコーチングのように毎日の保育に活かせる資格や、イングリッシュエキスパート保育士のように教育的な側面で役立てられる資格などです。また、保育士キャリアアップ研修として、専門分野別の研修やマネジメント研修、実践研修などが挙げられます。
さらに、保育カウンセラー講座やモンテッソーリ保育士の養成講座、防災介助講座などに参加して、子どもたちへのさまざまなアプローチ方法を身につけ、災害時に迅速な対応ができることをアピールするのもひとつの手です。
また、たとえば運動保育士の資格を取得した人は外遊びや体操に力を入れている職場を、イングリッシュエキスパート保育士の資格を取得した人は英語教育に力を入れている職場を選ぶなど、自身が身につけたスキルを存分に活かせる保育園・幼稚園を転職先の候補に入れることで、転職がうまくいきやすくなるだけでなく、入職後にも保育士として充実した日々を送れるでしょう。
上記のように保育士のスキルアップ方法には、さまざまなものがあります。ここでは、いくつかのスキルアップ方法をまとめましたのでご紹介します。
①資格を取得する
保育士が保育士資格以外の資格を持っていた方が良い理由はいくつかあります。
- 保育士の資格だけでは、専門性の高い保育を行うことが難しい
- 保育士資格以外の資格を持っていると、保育士としてのキャリアアップが有利になる
- 保育士資格以外の資格を持っていると、保育士として働く上での選択肢が広がる
保育士としてより専門的な知識や技術を身につけることができます。また、保育士資格以外の資格を持っていると、保育士としてのキャリアアップや、保育士として働く上での選択肢が広がります。
保育カウンセラー
保育士が日常的・継続的に行う実践の中に、カウンセリングの理論や技法を活かす「保育者だからこそできる」カウンセリングを行う専門職です。
保育カウンセラーは、保育士の資格を取得した後、保育カウンセリングに関する研修や講座を受講する必要があります。
保育カウンセラーは、子どもの成長と発達を支援するだけでなく、保育士の悩みや困難を解決するサポートも行います。
モンテッソーリ教員
イタリアの教育者マリア・モンテッソーリが提唱した教育法であるモンテッソーリ教育を実践できる教員を認定する資格です。
モンテッソーリ教員資格を取得するには、モンテッソーリ教員養成講座で、モンテッソーリ教育の理論や技法を学び、試験に合格する必要があります。
モンテッソーリ教員資格は、モンテッソーリ教育を実施する幼稚園や学校、保育園などで働く際に役立ちます。
リトミック指導員
エミール・ジャック・ダルクローズが創始したリトミックの指導者を育成するための資格です。
リトミック指導員資格を取得するには、リトミック教室や養成講座で、リトミックの理論や技法を学び、試験に合格する必要があります。
リトミック指導員資格は、保育園や幼稚園、音楽教室などでリトミックの指導者として働く際に役立ちます。
チャイルドマインダー
自宅で子どもを預かり、保育を行うチャイルドマインダーを認定する資格です。
チャイルドマインダー資格を取得するには、チャイルドマインダー養成講座で、子どもの成長と発達に関する知識や保育の技術を学び、試験に合格する必要があります。
チャイルドマインダー資格は、自宅で保育事業を行う際に役立ちます。
絵本専門士
独立行政法人国立青少年教育振興機構が認定する資格で、絵本の選定や活用方法に関する知識や技術を身につけた人を認定します。
絵本専門士資格を取得するには、絵本専門士養成講座で、絵本の歴史や理論、選定方法、活用方法などを学び、試験に合格する必要があります。
絵本専門士資格は、保育士、幼稚園教諭、図書館員、書店員、絵本作家、絵本編集者など、子どもと関わる仕事に役立ちます。
食育スペシャリスト
NPO法人日本食育インストラクター協会が認定する資格で、食育に関する知識と技能を身につけた人を認定します。
食育スペシャリスト資格を取得するには、食育スペシャリスト養成講座で、食育の基礎知識、食育の実践方法、食育の指導方法などを学び、試験に合格する必要があります。
保育士が子どもたちに食育を指導する上で役立ちます。食育スペシャリスト資格を取得することで、子どもたちの食育に関する知識や技術を身につけ、子どもたちに正しい食生活を送る大切さを教えることができます。
脳育・手遊び歌インストラクター
子どもの脳を育む手遊び歌の指導者を認定する資格です。
手遊び歌は、子どもの脳の成長に効果があるとされており、脳育・手遊び歌インストラクター資格を取得することで、子どもの脳を育む手遊び歌を指導することができます。
幼児教育・保育英語検定
幼児教育・保育現場での実践的な英語力を認定する民間資格です。
乳幼児との会話、園内の教育・保育に焦点を当てており、現場に即した実用英語を習得できることが大きな特色です。
医療保育専門士
病院や診療所などの医療機関で、子どもの保育や療育を行う専門職です。
医療保育専門士になるためには、保育士資格を取得したうえで、医療保育専門士養成講座を修了し、試験に合格する必要があります。
医療保育専門士は、子どもの成長と発達に配慮した保育や療育を行い、子どもとその家族を支えます。
②研修を受ける
保育士のスキルアップに効果的な方法のもうひとつは、研修を受けることです。研修では、保育の専門知識や技術を学ぶことができます。
また、研修では、保育士としてのネットワークを広げることもできます。
保育士向けの研修は、全国各地で開催されています。研修の内容は、保育の基礎から専門的な内容まで、さまざまです。
保育士のキャリアップにつながる研修には、以下のようなものがあります。
- 保育士等キャリアアップ研修
- 保育士資格更新研修
- 専門的な資格取得のための研修
- マネジメント研修
- リーダーシップ研修
- 子育て支援研修
- 障害児保育研修
- 国際保育研修
- 保育経営研修
- 保育ICT研修
これらの研修を受講することで、保育士としてより専門的な知識や技術を身につけることができます。
また、保育士としてのキャリアアップや、保育士として働く上での選択肢が広がります。
保育士のキャリアップにつながる研修は、各都道府県の保育士会や、民間の研修機関で開催されています。研修の費用や内容は、研修機関によって異なります。
③勉強する
保育士のスキルアップに効果的な方法のひとつは、勉強することです。勉強することで、保育の専門知識や技術を身につけることができますし、勉強することで、保育士としての視野を広げることもできます。
保育士向けの勉強方法は、下記のようにさまざまです。
- 保育士の研修を受ける
- 保育士向けの書籍や雑誌を読む
- 保育士向けのウェブサイトや保育を学べる動画を見る
- 保育士向けのセミナーや講演に参加する
書籍やウェブサイトなどは出勤までの電車の中の時間や業務後のスキマ時間にも学ぶことは可能です。
現在、残業が多くなかなかそこまで手が回らないという保育士さんも勉強をすることでスキルアップにつながり、メリハリをつけて働ける職場に転職を目指すことも可能です。
④実践する
保育士のスキルアップに効果的な方法のひとつは、実践することです。実践することで、保育の専門知識や技術を身につけることができます。
また、実践することで、保育士としての経験を積むことができます。
保育士の実践方法は、さまざまです。子どもたちと関わったり、他の保育士と交流したり、保育の研究をしたりすることができます。
また、保育士同士の交流は、意見交換することによって、保育に関する知識や技術を共有することができます。また、保育士同士の交流を通して、保育に対するモチベーションを高めることができます。
これらのスキルアップ方法は、すべて保育士のスキルアップに効果的です。保育士は、常にスキルアップを図ることで、子どもたちにより質の高い保育を提供することができます。
まとめ
今回は、保育士が転職する際に求められるスキルに加え、役立つ資格や研修・講座などについて詳しく解説しました。
保育士に求められるスキルとして、保育そのものに関する知識やスキル以外にも、日本の文化に関する知識や医療知識、安全管理能力などが挙げられます。
資格取得によって知識・スキルを備えていることはもちろん、保育士としてスキルアップしたいという姿勢や意欲をアピールすることも可能です。
また、転職に役立てられる資格を取得した場合には、身につけたスキルを存分に発揮できる就職先を選択するのがよいでしょう。転職を検討している保育士の人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
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